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生きているときは、それなりに楽しくて愉快な時を刻んだとしても、私達には、死んだあとの時間というか、空間があります。死んでしまえば、生きているときにとらえてきた形のある世界は、まったく何もありません。あるのは自分の思いの世界だけです。しかも、その思いの世界というのは、生きているときに感じているそれとは、到底比較できないほどの厚みというか、重圧です。
例えば、今、あなたが寂しいなあとかんじている感覚と、あなたの肉体がなくなった状態で感じてくるその寂しさの感覚は、比較にならないほど違うということです。
著者と読むUTAブック「磁場と反転—その人田池留吉Part3—」
第3回目の今日は、24ページから31ページ、「2 コペルニクス的転回」の前半部分の朗読です。