2016年06月22日

「愛、自分の中の自分―意識の転回 ver.3―」第18回 17.私と私の約束


「愛、自分の中の自分」(塩川香世 著)第18回目の配信です。
今回は「17.私と私の約束」、ページ数ではP131~P136までの部分です。


17 私と私の約束

心の中にある闇の暗い部分は、もう一度、生まれてくることにより、動きが活発化してきますが、その成長は、もうありません。肥大することはなく、終息の時期に入っています。
それが、私の来世、二五○年後の環境だと思います。
来世は今世よりもさらにもっと最短距離で、真実を自分の中で広げていくだろうと思います。今世の予習を踏まえているからです。今世の学習があるから、自分の中に、一直線で核心に迫ることができるのだと思います。
私は、今世も、自分の予定通りに、ほぼ最短距離で学んでまいりました。
今、自分を振り返るにあたり、私の環境が、真実を追究していくのに、申し分のないものだったことを実感しています。
その中のひとつに、私が学びに集ったタイミングというものがあります。これは、私にとっては、非常に大きなポイントでした。早くもなし遅くもなし、丁度いい時期に学ばせていただいたことに感謝です。
それから、自分なりに試行錯誤しながら学んできた結果、自己確立の道を確かなものとして、今は、その自己確立の障害となるべきものは何もない環境を設定しています。
ゆっくりと、ゆったりと、二五○年後に思いを馳せながら、楽しみながら、喜びながら、我が行く末を見つめていく時間、空間に恵まれています。
これほどの幸せはないと思います。
己というものを顕示していくことは、私には過去のものになりました。いつまでもそうしていては、到底真実の世界を知っていくことなどできないことを、感じているからです。
私には、そのようなことで道草を食っている時間はないことを感じます。
ひたすら、自分の中で対話を続け、そして、より純粋な世界を自分の中で広げていくことが、私と私の約束です。
もう、自分を裏切ることはしません。大いなる優しさ、温もり、広がり、そのような自分であったことを知ったからです。
私は、流れています。絶えず、新鮮な空気を送り込んでくれる自分を感じ、本当にこの私とともに存在していく喜びを実感しています。
私が感じている世界からすれば、形の世界の様々なことが、本当に芥子粒のように感じます。だから、その中にありながら、芥子粒には左右されません。いずれ消え去るものであり、永遠のものではないものに、もう二度と自分を売ることはしません。そして、芥子粒の中だと知っているから、どんなにすごい思いを確認しても、私はびくともしないのでしょう。揺れながら、振動を吸収しながら、よかった、嬉しい、ありがとうと、芥子粒を包んであげる私が、最終的にあります。
しかし、肉では、私は駆け引きもしているようだし、損得も考えているようです。一応、そうですが、やはり、それもまたどこかで、パッと立ち消えになっていくように思います。そのように肉の私はまだまだ愚かですが、今はその愚かな私がとても愛しく思えます。
私は、一生懸命生きようと、もがいてきた愚かさを、充分に味わってまいりました。もう私は充分です。もがけばもがくほどに、欲すれば欲するほどに、底なし沼に沈んでいくことを過去の私から学ばせていただきました。
「底なし沼の恐怖や苦痛は、どれもこれも自分をそこから解き放すためにあった。」
「自分を苦しめているのは底なし沼ではなかった。」
「自ら進んで底なし沼にはまっていったことが苦しみだった、それが私の転生に他ならない。」
そういったことを、私の心の世界は、きちんと、とらえていると思います。
形の世界は、区別差別の世界です。知力、財力の違い、生まれ育ちの違い、容姿の美醜、それらがあるから、心の中の汚いドロドロした思いを、まざまざと見ることができます。そういうふうに、物事をとらえる目を養っていく術を、今世の私は会得したのだと思います。
もちろん、二五○年後に生まれてくれば、私は、区別差別の人間社会で、ある時期は苦しみます。その苦しみの種は、まだ私の中にあるからです。しかし、それが肥大化することは、もうないと私は語りました。間違った方向で物事をとらえる目は、ある瞬間に変化します。その体験を経て、私は、ただ一直線に進んでいきます。それが、意識の転回がなせる業なのだと、私自身感じています。
今世の学習の時間を自分に用意して、そして、二百五十年後に、本番を迎えるという計画。
この計画は、決して狂うことがあってはならないのです。それは意識の流れの計画だと私自身は感じています。だから、肉から意識への転回が、何よりも、何よりも重要視されるべき作業でした。私は、私と交わした約束をきちんと遂行させるべく存在しています。意識の流れに思いを馳せながら、愛へ帰る道を進んでいこう、私と私の固い、固い約束でした。


posted by ユーティーエーブック at 17:22| 奈良 ☔| Comment(0) | 「愛、自分の中の自分」(全24回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
コチラをクリックしてください