2016年08月31日

愛、あなたは愛です vol.04


「他力の心とは、肉、形を本物とする心です。我一番、我は神なりの思いです。この心を崩していくために、私達は何度も転生してくるのですが、結果はその逆となってしまうのです。崩すどころか、さらに上積みをしてしまう結果でした。
私達人間は、自分の本当の姿を忘れ、自分を肉だと思って、その自分を高め、肉の自分の幸せと喜びを手に入れようと、自分の外に、思いを向け続けてきました。」

「愛、あなたは愛です」、第4回目の今日は、第一章「愛(本当の自分)に目覚めよう」。ページ数では、27ページから32ページまでの朗読です。冒頭、本書に付け加える形で、著者のコメントが入っています。


【参考】(朗読部分のテキストです)
「愛、あなたは愛です」第一章  愛(本当の自分)に目覚めよう p27~p32
 ※途中、本書に付け加える形で、著者のコメントが入る部分があります。

そこで、母の反省と同時並行に進めていくのが、他力の反省です。

根深く根強くこびりついている他力の心を知っていくんです。

繰り返します。

他力の心とは、肉、形を本物とする心です。我一番、我は神なりの思いです。

この心を崩していくために、私達は何度も転生してくるのですが、結果はその逆となってしまうのです。崩すどころか、さらに上積みをしてしまう結果でした。

私達人間は、自分の本当の姿を忘れ、自分を肉だと思って、その自分を高め、肉の自分の幸せと喜びを手に入れようと、自分の外に、思いを向け続けてきました。

神、仏の加護と力を求め続けました。いつも比較競争の中にありました。そうして、闘いの後、勝利を収めた者が、覇者となりすべてを牛耳っていきます。人類の歴史は闘いの中にあったと言っても言い過ぎではないでしょう。

もっと言うならば、神と神の闘い。それぞれが神という大義名分を掲げ、己の我欲をむき出しにしていくんです。

そうして得た王者、覇者の地位であっても、いずれはその地位を追われる、つまり滅亡していくんです。覇権を争い、いつ自分の寝首を掻かれるか、心休まる日など一日もないでしょう。

日本の国、世界の国々の歴史を紐解けば、大体こういう愚かなことを繰り返してきたことが分かります。

人間は、自分の本当の姿に目覚めていくために、何度も、何度も、数え切れないほど転生をしてくるのです。

しかし、その自分達の切なる思いとは裏腹に、転生のたびに、みんな真っ黒なエネルギーを溜め込んでいきます。

しかも、誰もそんなことには、全く気付けませんでした。全く気付けないほど、自分達が堕落してしまった、それが私達人間の偽らざる現実です。

地球人類の殆どすべての人が、自分のその肉体を指して自分だとしています。今ももちろん、その基盤の上で生きています。これからもそうでしょう。

また、殆どすべての人が、神や仏というものは、自分達人間とは別個の世界のものだと思っています。では、なぜそう思うのでしょうか。

人間とはいかなる存在なのか、これが、本当に自分の心で知って分かっていけば、決してそうは思わないはずなんですが、現実はそうでないんです。だから、私達人間が堕落してしまったと言えるんです。

神を心から信じ敬う、神に忠誠を誓う、仏に帰依する、こういうことは、本当に素晴らしいことなのでしょうか。立派なことなのでしょうか。褒められるべきことなのでしょうか。

神や仏の世界を説くというか、感じていく人は、これまでにもあまた出現したことでしょうが、自分とはいかなる存在か、自分の本当の姿を知らず分からず説く神、仏の世界とはいったいどんな世界なのでしょうか。

悟りを開くとか、悟りの境地に達することは、本当にあるのでしょうか。


どうぞ、既成概念をすべて外して、これまでに記してきました母の反省をしてみてください。

転生のたびに、真っ黒なエネルギーを蓄積してきたとか、人類は堕落してしまっているとか、そういうことは、にわかには理解できないとは思いますが、まず、母の反省を通して、自分の心に何かが、確かに何かが響いてくる体験を重ねていかれたらと思います。

ある時は、涙が一筋頬を伝う、ある時には、涙ぐむ、またある時には、涙と鼻水が溢れ出てくるかもしれません。お母さんと心から呼んでみたい、そんな思いが突き上がってくるかもしれません。

それらは、母に向けて出してきた自分の思いとは裏腹で、想定外のことかもしれませんが、そういう体験をされたらいいなあと思います。

そのうちに、自分の頭では訳が分からずに、どう説明していいか分からないけれど、自分の中から反応してくる自分の思いが確かにあることを知っていきます。

黙って、静かにそこに座っておられない状態になるかもしれません。

たとえば、自分の中から突き上がってくる思い、それをエネルギーと表現しましょうか。

自分はたくさんの凄いエネルギーを持っている。このエネルギーが自分のこの肉体を動かしているのではないだろうか。

そうすれば、この肉体とこのエネルギーとの関係をどのように理解すればいいのだろうか。

色々、色々、考えてみてください。

そして、考えて出せる結論はないと思いますから、本書に書いてあることが本当のことだと仮定して、それを自分の心で実証してください。

posted by ユーティーエーブック at 09:30| 奈良 ☁| Comment(0) | 「愛、あなたは愛です」(全30回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月30日

愛、あなたは愛です vol.03


「本当の自分の人生を生きるとは、自分の本当の姿(=愛)を知っていくことです。自分の本当の姿(=愛)を知らないで生きて、死んでいくことが苦しみなんです。
自分の本当の姿(=愛)を知っていくために、自分に用意した時間が、人生の時間です。そして、その自分を知っていくことが、人生の目的なんです。」

第3回目の今日は、第一章「愛(本当の自分)に目覚めよう」。ページ数では、13ページから27ページまでの朗読です。



【参考】(朗読部分のテキストです)
「愛、あなたは愛です」第一章  愛(本当の自分)に目覚めよう p13~p27
 ※途中、本書に付け加える形で、著者のコメントが入る部分があります。

(本当の自分)に目覚めよう

私達は、誰一人例外なく間違ってきたんです。

しかし、その間違いに自ら気付いていけるのも私達なんです。

間違いとは、私達は、本当の自分(=愛)を信じないで、偽物の自分(≠愛)を信じてきたことです。偽物の自分を自分だと思い込んできたことです。つまり、私達は、これまで誰一人例外なく、自分を含む目に見える、形ある世界が本物の世界だと思い込んできたのです。

当然、そこに喜びであるとか、幸せであるとか、生きがいを探し求めていきます。一生懸命、道を模索していきます。一度きりの人生だと思って・・・。

しかし、哀しいかな、それでは、いつまで経っても、本当の喜びであるとか、幸せには巡り合えないんです。偽物の自分を自分だと思い込んで、その偽物の自分が、楽しい、嬉しい、幸せ、喜びだと感じているに過ぎないだけなんです。

だから、その楽しみや喜びは、本当に楽しみだけ、喜びだけをあなたにもたらしたわけではないはずです。

楽しみを得るために、喜びを手に入れるために、あなたは苦労しませんでしたか。あなたの心と身体を使いませんでしたか。特に心のほうはどうでしたでしょうか。あなたはどんな心を使ってきましたか。どんな思いを出してきましたか。

そして、その後はどうですか。苦労して手に入れた喜びと幸せであればあるほど、それを守り、また大きくしていくために、さらに、あなたは心と身体を使っていったのではないでしょうか。

そうして、それだけ苦労して手に入れたものも、自分の肉体の消滅とともに、あなたの目の前から消えてなくなっていきます。

もちろん、築いたものは、色々な形となって後に遺されていくでしょう。しかし、同時にそれは苦しみとなっていきます。そこにはまた新たな苦悩が生じていきます。


このように、私達が本物だと思い込んでいる世界、世の中というのは、悲喜こもごもです。その中で、幸せと喜びを感じている人もいれば、悲しみに沈んでいる人もいます。

しかし、それさえも分かりません。その立場は時間の経過とともに逆転していく可能性は、多々あるのではないでしょうか。

今は、幸せであり喜びであっても、ある瞬間から悲しみの奥底に落ちていくこともあります。

そのような悲喜こもごもの中で、一喜一憂していくことが、本当に、本当の人生だと言えるのでしょうか。


世間一般に、人生、色々と言われています。しかし、人生、色々ではありません。喜びも苦しみもあるのが人生ではありません。

本当は、人生は喜びだけなんです。喜びの人生を生きていくのが、私達人間の本来の姿なんです。

それがそうでないのは、私達人間は、本当の自分の人生を生きることを知らないからです。

本当の自分の人生を生きるとは、自分の本当の姿(=愛)を知っていくことです。自分の本当の姿(=愛)を知らないで生きて、死んでいくことが苦しみなんです。

自分の本当の姿(=愛)を知っていくために、自分に用意した時間が、人生の時間です。

そして、その自分を知っていくことが、人生の目的なんです。


愛を知らずに生きてきた私達ですが、どうでしょうか、あなたも今こそ、本当の愛を知っていきませんか。本当のご自分と出会っていきませんか。本当のご自分を感じ知っていくような生き方をなさいませんか。

私は、自分の中の愛(本当の自分)を感じて信じていく方向に、心を向けていくように日々努めています。

ゆったりと静かな時間をできるだけ持つように心掛けています。

具体的には、瞑想の時間を持っています。ただし、瞑想と言っても、色々な瞑想がありますそこで、瞑想に関連して、少々記しておきます。


瞑想とは、目を閉じて思うことです。

瞑想の一般的なイメージとして、座禅を組んでとか、姿勢を正して精神を統一してとか、反対にリラックスしてとか、そのようなイメージの中で行われているようですが、そういう瞑想は止めてください。

ましてや、滝に当たって、山を駆け巡ってなどという修行はもってのほかです。そんなことで悟りを開くとか、気持ちが洗われるとか、喜びを感じるとか、幸せになるとか、感謝の思いに満たされるとか、そういうことは絶対にありません。

瞑想をするうえで、最も大切なことは、あなたの心がどこに向いているかということなんです。

その確認のないままで、瞑想をするということは、全く良くないことで、そんな瞑想を続けていれば、その人の末路は哀れなものになっていくでしょう。

私がしている瞑想は、そんな瞑想ではありません。

では、どのような瞑想かということですが、その前に、どなたにもやっていただきたいことがあります。それは、母の反省と他力の反省です。


まず、母の反省です。

自分を産んでくれた母親に対して、どんな思いで接してきたか、接しているか、なるべく小さな頃のことを思い出してください。

母親がしてくれたこと、してくれなかったこと、自分が母親にしてあげたこと、という三点に絞って、その時、自分はどんな思いを使ったのか思い出して、ノート等に綴ってみるという反省です。

なぜ母の反省なのかということですが、あなたのお母さんが、あなたに今の肉体をくれたのです。

それは、はじめにのところでも書きましたように、あなたが自分に肉体をください、私を産んでくださいと、母になる人にお願いしたからなのです。もちろん、そんなことは、今の段階では、おそらく、みんな知らないと答えるでしょう。

しかし、それは、今はそうであっても、いつの日にか、どなたの心にも感じられることなんです。

そして、それは同時に、今の自分のこの肉体がなければ、自分に本当のことを伝えることができないと知っていきます。

自分に本当のことを伝えることができなければ、どうなっていくのか、本当はみんな自分の心に知っているんです。ただ、それはあまりにも苦しくて、あまりにも恐怖だから、触れないようにして、誤魔化して日々の時間を過ごしているだけです。

自分の中に蠢くエネルギーを、母を通して、まず感じてくださいというのが、母の反省です。

母の反省をしていって、母親との関わり合いの中で、自分が母親に出してきた思いを知っていけば、自分がどんなに凄まじい思いを、目の前の母親目がけて吐き出してきたかが、はっきりと感じられます。

母親が口を開くたびに、何かをするたびに、自分の心から母親に向かってストレートに出る思いが、どなたにも必ずあります。

その出る思いはどんな思いなのか、そして、そのエネルギーの勢いはどんななのかを確認してください。

母親という存在は、自分の中に溜め込んできた思いを、素直にストレートに出してくれるありがたい存在です。

産んでくれて、育ててくれてという親の恩をありがたく受け止め、それに報いるような人間であれというそんな道徳的なものはどうでもいいことです。

それよりも何よりも、自分の母親に対して出す思いを包み隠さずに、ありのまま、感じ確認していくんです。そのために、自分にとって受け入れ難い母親が目の前にいることを知ってください。

中には、母を敬い、母を美化する人もいるでしょうが、殆どの人は、母親を見下げ蹴散らして、我儘気ままのやり放題というところではないでしょうか。

母を敬い、母を美化している人も、もっと自分の心の奥を感じていかれたら、とても、とてもということでしょう。

みんなすごいです。肉体という形を持った目の前にいる母親を通して、自分の中の狂った凄まじいエネルギーを感じていきましょう。

みんな心の中にあるんだから、母の反省をしていけば、必ずどなたも自分の中の狂った凄まじいエネルギーを知っていきます。

知っていくまで、母の反省をしてください。

みんな本当の自分を捨て去った、愛を捨て去ったんです。

温もりなど要らない、愛などくそくらえと叫んできた思いを自分の中で確認できるまで、母の反省をしてください。

そして、お母さんと心に思う、心で呼ぶ、そんな時間を持ってください。

そうしていけば、どんなに温もりなど要らない、愛などくそくらえと叫んでいても、それを本当に無条件で、ただただ受け止めてくれていた母の思い(母の温もり)を、いつの日にか、どなたも知っていけるのです。

そうなってくれば、自分が肉体という形を何としても持ちたかった思いが、自分の中ではっきりと確認できます。

どんなに今という時が嬉しくてありがたい時なのか、自ずと自分の心に響いてきます。

まずそんな母の反省と、母を思う時間を設けて、最初は、表面的でいいですから、お母さん、ごめんなさい、お母さん、ありがとうと、素直に言えるようになってください。

初めは、それがささやかなものであっても、ああ私は間違ってきたなあ、お母さん、ごめんなさい、お母さん、ありがとうという思いが、段々とはっきりと感じてくるようになってきます。

もちろん、それはそんなに簡単にはいきません。

その思いを阻止する思いが、長い、長い転生を経て、それぞれの心の中に溜め込まれているからです。

そして、その阻止する思いとは、肉、形を本物とする思いなんです。我一番の思いです。我は神なりの思いです。

その肉、形を本物とする思い、我一番、我は神なりの思いを、私達は他力の心と言っています。

この他力の心が、私達の心の中にこびりついています。その心は、非常に根深いし、根強い思いなんです。

posted by ユーティーエーブック at 17:10| 奈良 ☁| Comment(0) | 「愛、あなたは愛です」(全30回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月23日

愛、あなたは愛です vol.02


「私達人間の本当の姿は、目に見えません。私達は意識、エネルギーとして永遠に存在しています。」
「私達の本質は、愛です。愛のエネルギー、パワーが私達なんです。」
犬も、猫も、その他、生きとし生けるもの、すべて、植物、鉱物、私達人間以外は、すべて、自分の本当の姿を知っています。
知らないで存在してきたのは、私達人間だけです。
私達は誰一人例外なく、みんな間違ってきました。

「あなたは愛です」、二回目の今日は、「はじめに」の後半部分、10ページから14ページになります。



【参考】(朗読部分のテキストです)※途中、本書に付け加える形で、著者のコメントが入る部分があります。
「愛、あなたは愛です」はじめに p10~p14

ところで、今、永遠という言葉が出ましたが、あなたの目の前に広がっている形ある世界は、やがて、あなたの目の前から消え去っていきます。もちろん、あなたのその肉体もそうです。形あるものは、いずれ、その形を無くしていくというのが、世の常です。
ということは、形のある、形で示された世界は実在するけれど、それは永遠に続く世界ではないということになりませんか。
しかし、真実の世界、あるいは本物の世界というのは、永遠に続いていく世界でなければなりません。
永遠に続いていく世界だからこそ、そこに真実があり、その世界は本物だと言えるのです。
仮に、形のある、形で示されている世界が本物の世界であるとするならば、なぜその形を崩していくのでしょうか。
もしかしたら、形を崩していく意味があり、必要があるのではないでしょうか。
そうであるならば、それはどのような意味があるのでしょうか。
なぜ、その必要があるのでしょうか。
そして、形のある、形で示された世界が本物の世界でないとするならば、では、本物の世界はどういう世界なのでしょうか。
というようなことを、少々頭の隅に置いて、読み進めてくださればと思います。
再掲します。
「私達人間の本当の姿は、目に見えません。私達は意識、エネルギーとして永遠に存在しています。」
「私達の本質は愛です。愛のエネルギー、パワーが私達なんです。」
犬も猫もその他生きとし生けるものすべて、植物、鉱物、私達人間以外は、すべて、自分の本当の姿を知っています。
知らないで存在してきたのは、私達人間だけです。
私達は誰一人例外なく、みんな間違ってきました。
何を間違えてきたのか。それは自分自身を、です。
自分の本当の姿を知らずに存在してきたこと、存在していくことは、本当はおかしいことなんです。しかし、それが、私達には、おかしいと全く感じられなくなってしまいました。
 何がおかしいのか分からないほどおかしくなってしまったのが、私達人間だと言えると思います。だから、おかしい現象、何で、どうしてと思う現象が、色々な場面で続出してくるんです。
 どうぞ、本物の世界を知ってください。
本物の世界、本物の愛を知っていきましょう。
私達の本質は愛であることを知っていきましょう。
そして、それぞれの心から、本当の愛のエネルギー、パワーを流していきましょう。
愛が分からずに苦しんできたのが、私達人間でした。
あなたのその肉体は消えてなくなっても、あなたという存在は消えないということを、心で知ってください。そして、自分の中の愛のエネルギーを知ってください。
愛の人と呼ばれてきた人達は、愛の人ではありません。自分の本当の姿が分からなかった人達に、愛は流せないのです。その人達は、何を以て愛の人と評されているのでしょうか。
繰り返しになりますが、あなたの頭で理解しようと思わないでください。
本当のことは、あなたの頭では分かりません。
本当のことは、あなたの心で分かるんです。
本当のことを知っていきましょう。あなたの心で知っていきましょう


posted by ユーティーエーブック at 08:15| 奈良 ☀| Comment(0) | 「愛、あなたは愛です」(全30回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

愛、あなたは愛です vol.01


私達人間は、自分の本当の姿を知りません。
私達人間は、今、目に見える肉体という形を指して、それが自分だと思い込んでいます。その思いは非常に強いです。
今現在、世界人口、何十億の人達のほとんどが、この肉の思いの中で生きています。肉を自分だと思って生きています。
目に見える、そして、耳に聞こえるといった、五官でとらえる世界に生きていると思っている私達は、当然、その中で何とか幸せに、豊かに、楽しく、そして、喜びで生きていこうとしています。
しかし、本当は、私達には、何が幸せで、何が豊かで、何が喜びであるのか、分からないのではないでしょうか。
さて、塩川香世さんと読む UTAブック、今回からは、2013年12月に発行されました、「あなたは愛です」を、ともに読み進めてまいります。各回、それぞれ10分程度に編集していますので、仕事の片時、あるいは家事の片時、少し手を休めて、意識の世界に心を向けるようにしてください。
本をお持ちの方は、3ページ「はじめに」を開いてください。

《参考》※途中、本書に付け加える形で、著者のコメントが入る部分があります。
「愛、あなたは愛です」はじめに p3~p10

はじめに
「あなたは愛です。」
信じられますか。信じていただきたいんです。信じられるようになっていただきたいんです。
今、あなたがそこにそうしていること、それがすでに「愛」であると分かりますか。
あなたは自分の勝手で、あるいは親の都合、勝手で産まれてきたのではありません。
あなたは自分が産まれてきたかったから、産んでもらったんです。
この事実を、どんなことがあっても、そして、いついかなる時も自分の中から忘れてはなりません。
ここをないがしろにして、あなたが幸せと喜びの人生を歩むということは絶対にありません。
今まで、大抵の方は、こんなことを思ってもみなかったでしょう。
しかし、確かに私達は、産まれてきたかったから産んでもらったんです。
この事実に辿り着くまでに、私達はどれほどの時間を要してきたのでしょうか。いいえ、未だにまだまだこのことが分からない人達は、世界中にたくさんいます。いいえ、殆どの人達と言ってもいいでしょう。
その現実を踏まえて、それでも、私はただ真実だけを見つめて、自分の心に感じ、確信していることを文字にしてまいります。
私達人間は、自分の本当の姿を知りません。
私達人間は、今、目に見える肉体という形を指して、それが自分だと思い込んでいます。その思いは非常に強いです。(この思いを、本書では「肉」と表現しています。)
今現在、世界人口、何十億の人達の殆どが、この肉の思いの中で生きています。肉を自分だと思って生きています。
目に見える、そして、耳に聞こえるといった五官でとらえる世界に生きていると思っている私達は、当然、その中で何とか幸せに、豊かに、楽しく、そして、喜びで生きていこうとしています。
しかし、本当は、私達には、何が幸せで、何が豊かで、何が喜びであるのか分からないのではないでしょうか。
人生色々とか、十人十色とか言われているように、確かに、幸せや喜びの価値基準、人生観は千差万別でしょう。
それに加え、愛とは何かということになってくれば、それはそう簡単に語れるものではないのかもしれません。
その通りです。愛は語ることなどできません。いいえ、本来は、愛は語るものではないんです。
もっとも、五官でとらえる世界の中では、愛は、古今東西において、たくさん語られてきました。夫婦愛、家族愛、師弟愛等々、愛と名がつくものは世の中にたくさんあるのはご承知の通りです。
たくさん語られてきた愛の話、みんなが愛だと思ってきた愛の世界なんですが、では、結局、愛とは一体何ですかということになれば、何か曖昧模糊としていませんか。
そこで、少し前に戻ってください。
私は、「私達人間は、自分の本当の姿を知りません」と記しました。
それは、言い換えれば、「私達人間は、自分が愛であることを知りません」ということなんです。
自分が愛? それこそ、曖昧模糊、雲をつかむような訳が分からない話、現実離れした話かもしれません。というのも、あなたがこのことを頭でとらえようとしているからなんです。
本書は、本当の私から、本当のあなたへ語りかけていく内容となっています。難しい言葉は使っていませんが、その中身はあなたの頭では分かりません。どんなに頭脳明晰な人であってもダメです。
なぜならば、今、そこに肉体という形を持っているあなたは、本当のあなたではないからです。
あなたの頭のてっぺんからつま先まで、もちろん、それはあなたの肉体だから、あなた自身です。しかし、その肉体を指して、これが自分だと決めつけるのは、ちょっと待ってくださいということなんです。
私は、本書を通して、自分達の本当の姿を知らずにずっと存在してきた私達には、本当の愛は分からなかったのではないでしょうかと、問いかけていきます。
そして、私達が愛と言ってきた、思ってきた愛や愛の世界は、実は、真実の愛でもなければ、真実の愛の世界でもなかったことを、きちんと発信していきます。
真実の愛、愛の世界は、私達の外にあるのではなく、私達の中にあったということを、あなたの心で知ってくださいと発信していきます。
私は、私達は愛そのものだったことを、心で知っていただきたいと思っています。
今、あなたの目の前にある形あるものは、そうです、確かにそこに存在しています。それは、あなたのその肉体を含むすべての形あるものという意味です。
それはその通りなんですが、それでは、そこには、目に見えて、耳に聞こえて、手に取ってみることができるものがあるだけなんでしょうか。
「そうだ」と答える人もあるでしょう。しかし、私の答えは「いいえ」です。
さらに、私の答えは、「私達は、目に見えて、耳に聞こえる形のある世界に生きているのではない」と続いていきます。そして、「私達人間の本当の姿は、目に見えません。私達は意識、エネルギーとして永遠に存在しています」、「私達の本質は愛です。愛のエネルギー、パワーが私達なんです」と続いていきます。
冒頭、「あなたは愛です」というのは、「愛は、エネルギー、パワー。しかも、プラスのエネルギー、パワー。プラスとは、喜びと温もり。よって、愛とは、喜びと温もりのプラスのエネルギー、パワーである。
そして、それが私達の本質である。いいえ、すべての本質は愛である」ということを、コンパクトに表現したものです。
愛のエネルギー、パワーとして永遠に存在しているのが、実は本当のあなた、本当の私達なんです。
つまり、本当のあなたに、本当の私達に目覚めていきましょうというのが、本書のテーマです。そして、そのテーマは、言うまでもなく、私達の人生のたった一つの目的なんです。この目的を達成するために、それぞれに人生の時間が用意されているのです。(続く)

posted by ユーティーエーブック at 16:20| 奈良 ☀| Comment(0) | 「愛、あなたは愛です」(全30回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月05日

ありがとう――意識の世界への架け橋――最終回


「私たちは愛の中に一つです。私たちの中に愛のエネルギー、すなわちアルバートが脈々と息づいています。それぞれお母さんに産んでいただいたからこそ、自分の中に脈々と息づいている愛のエネルギーに触れていけることを知ってください。私たちにあるのは喜びだけです。「今を喜びで生きていこう」の呼びかけが、それぞれの中からはっきりと聞こえてくる日はそう遠くはないでしょう。」
 今回は、最後のチャプター、「おわりに」、239ページから241ページの朗読です。最後は、著者とともに瞑想をしてみましょう。

27回にわたる、著者と読むUTAブックの「ありがとう」の放送も本日で最終回となりました。
今後は、「塩川香世さんと学ぶ意識の世界」を、準備が出来次第、配信していく予定です。
それでは、またお会いしましょう!
posted by ユーティーエーブック at 08:46| 奈良 ☁| Comment(0) | 「ありがとう−意識の世界への架け橋ー」(全28回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする