2016年06月29日

「愛、自分の中の自分―意識の転回 ver.3―」第23回 おわりに


「愛、自分の中の自分」(塩川香世 著)第23回目の配信です。
今回は「おわりに」、ページ数ではP164~P175までの部分です。


おわりに

さて、二〇〇七年、八月のver.01、二〇一一年七月のver.02に続き、このたび、本書、vre.03を発刊させていただくことになり、随所に手を加えさせていただきました。二〇〇七初版から、今年二〇一五年で、はやいもので、八年の年月を経過しています。
振り返りますと、約三十年前に田池留吉氏が中心となって、主として日本各地で開催されてきた二泊三日のセミナーは、「エルランティの光セミナー」、「UTA会セミナー」、「意識の流れ勉強会」、「UTA会」と名称を変えながら継続されてきました。私自身は、一九九三年四月より、セミナーに参加させていただき、田池留吉氏とともに学ばせていただくこと、二十年余りです。ともに学ばせていただいた友が全国各地にいます。そして、今年二〇一五年、私達は節目の年を迎えました。これまで、田池留吉氏とともに一堂に会し、学ぶという学びのスタイルは、一応二〇一四年一二月で終了し、新たに「UTAの輪セミナー」が、今年、二〇一五年三月よりスタートしたのです。もちろん、学びのスタイルは変わっても、田池留吉氏が指し示してくれた方向に心を向けて、ともに真実の世界を学んでいくということには、何ら変わりはありません。
このような経緯の中で、私は本書の改訂版を出版させていただくことになりました。

私達人間は、意識の転回をしていくために、生まれてくるんだと語ってきました。人生の最重要課題が、「意識の転回」という作業です。何のために生まれてくるのかと言えば、自分の本当の姿を知るためだということです。それが自分の中で現実のものとならなければ、私達は今までもそうでしたし、これからも永遠に真っ暗闇の中で彷徨い続けていかなければならないのです。
そこで、「21のまとめ」でも記したように、意識の転回を自分の中で遂行していくために、どうしても不可欠な作業は、「心を見る」という作業です。そして、意識の転回をしていくにあたり、もうひとつ重要な作業があります。それは瞑想です。しかも単なる瞑想ではなくて、「正しい瞑想」という作業です。正しい瞑想が自分の中で段々にできてくれば、意識の転回も捗ってくるということなんです。そして、意識の転回が捗ってくれば、さらに、正しい瞑想の完成度が上がってくるという、いわば、「意識の転回」と、「正しい瞑想」は真実の世界の扉を開きそして広げていく車の両輪と言ってもいいでしょう。
あなたも、真実への扉を開き、そして、車の両輪をスムーズに動かして、心地良い歩みをともに進めていきましょうというメッセージを、最後にお伝えします。
心地良い歩み、そう、それは、これから二百五十年、三百年にかけて計画されている次元移行という意識の流れの中の歩みです。
次元移行へ向かって、ともに歩みを進めてまいりましょうという意識の流れからの呼び掛けに、あなたも、そしてあなたもぜひ呼応していただきたいと思います。
ということで、正しい瞑想とはどのような瞑想なのかということに触れながら、本書を閉じていきたいと思います。

意識の転回が捗ってくれば、自然と瞑想をする時間が楽しくなってきます。本文でも、自分の中に上がってきた思いとともに、丹田呼吸の一つ、二つをして、お母さんと呼んでみる時間を持つことを実践してくださいと記しました。
実は、その瞑想の最後の最後は、田池留吉に心を向ける、合わせる、委ねる瞑想をする、そういう瞑想ができるようになりましょうということなんです。
言うまでもなく、田池留吉とは、これまでに約三十年の間、セミナーを開いてくれた田池留吉氏です。
ただし、ここで言う田池留吉とは、その田池留吉氏そのものではなくて、田池留吉氏が指し示す方向にある意識の世界のことを言います。
つまり、田池留吉氏が私に心を向けなさいというのは、あなたの心の中に厳然としてある本当のあなたに心を向けなさいということなんです。
さらに、田池留吉氏は伝えてくれました。
「本当のあなたは、愛です。本当のあなたは、愛のエネルギーを限りなく流し続ける存在なんです。あなたは愛です。そして、私も愛。私もあなたも意識、エネルギー、愛です。そしてひとつです。」
「田池留吉の世界は、喜び、温もり、広がりです。田池留吉の世界は、どなたの心の中にもあります。だから、それを知らずに、あるいは信じられずに、自分の外に安らぎや癒しを求めていくことは本当に愚かなことなんです。」

「自分の外に、安らぎを求め、癒しを求め、温もりを求めていく心を見てください。見ていきましょう。
安らぎを求め、癒しを求め、温もりを求めていく心とはどのような心でしょうか。寂しい心ではありませんか。満たされない心ではありませんか。
では、なぜ人間は、寂しい心を抱えているのでしょうか。満たされない心を抱えているのでしょうか。
そして、物に満たされも、金に満たされても、また人が大勢周りにいても、寂しい心、満たされない心が埋められないのはなぜなんでしょうか。
自分の中に、温もりがあり、喜びがあり、安らぎがあると本当に分かっているならば、そういうものを、自分の外に求めていくはずはありませんでした。しかし、人間は、いつの時代においても、外に、温もりや喜び、安らぎ、癒しを求め続けてきたんです。それは、本当の自分を忘れ去って、自分を肉だと思い、その形の世界にある自分しか見えていなかったからだと認めざるを得ないのではないでしょうか。
形を本物とする物の見方、考え方の中にいては、寂しい心からも、満たされない心からも、決して、自分を解き放つことはできません。それは、苦しいことではありませんか。そうです。その状態では、私は幸せだなんて心の底から言えるはずはないのです。
また、自分が本当の幸せだとか喜びが分かっていないのに、人を幸せにすることなど絶対にできません。従って、幸せにしてあげましょうという思いがどれほど傲慢な思いなのか、そして、幸せにしてくださいという思いがどれほど無知な思いなのかということです。」
「意識の転回」が自分の中で捗ってくれば、こういうことが手に取るように分かってくる、自分の心に伝わってくるのです。

そして、そのような状態になって、さらに、あなたの心で感じ分かってくることがあります。

それが、「次元移行へ向かって、ともに歩みを進めていきましょう」という意識の流れからの呼び掛けです。

「私達意識の流れが、地球上でこのメッセージを伝えていく時間は、あと三百年です。
その三百年の間に、たくさんの天変地異を、この地球という星は体験していきます。私達意識の流れは、地球上に転生してくる意識達に次元移行へのメッセージを伝えていきます。それが天変地異なんです。しかも、これから起こり来る天変地異の規模、エネルギーは、私達の想像をはるかに超えるものです。その巨大な天変地異のエネルギーを通して、次元移行を遂行していくメッセージを私達は流していきます。
私達は、愛のエネルギーです。私達は、エネルギーとして流れています。そして、私達、愛のエネルギーが、これからさらに仕事をしていきます。」

瞑想をする中で、この思いを私はしっかりと心に感じています。
肉、形を本物としている人達には、全く異次元のことだと思います。信じられないと思います。しかし、私の心の中には見えているんです。つまり、心に響いてくるんです。これから三百年の地球上での出来事を通して、私達がメッセージを送っていくことを、私は心で感じています。

また、私達は、「ともに歩みを進めていきましょう」「いつまでも、いつまでも待っています」というメッセージも流します。
しかし、それを欲でとらえると、そのメッセージの真の意味を、真っすぐに受け取れないことに注意してください。意識の転回が滞っていれば、優しさは厳しさを伴っていることが分かりません。
「次元移行へ向けてともに歩いていこう」「いつまでも待っていますよ」というメッセージは、自己確立、独立独歩の喜びを伝えています。そして、その喜びとは、1+2=3という意識の世界の喜びです。1+2≒3というのは、意識の世界の喜びではありません。
喜びから発せられたメッセージは、厳しさに裏打ちされたものなんです。どうぞ、メッセージを心で味わってください。
それぞれがそれぞれの心で、しっかりと自分の道を見定めるこれからの時間です。どのように存在していくのか、どのように生きて、どのように死んでいくのかは、それぞれにかかっています。
今、肉体を持っている間に、精一杯可能な限り、自分の心を見て、正しい瞑想をしていくことが、どれだけ自分に対する優しさであるのか、愛であるのか、心で感じていっていただきたいと思います。
生半可な学びではないことは、意識の世界を心で感じていけばいくほど、知っていくでしょう。
欲で繋がっている間は、ただ厳しい、本当に厳しいだけだと恐れをなすか、反発するか、その程度でしかありません。
しかし、真実の喜びと温もりを心で知り、本当の自分の声を、そして思いを聞いていったならば、その厳しさこそが、本当の愛、温もりであると心に伝わってきます。
確実に広がっていく世界があります。その世界に自分達があるのだと分かれば、だからこそ、今という時、今という時間、そして、これからの時間が、どれだけ幸せな時間であるか、厳しさとともに喜びが広がっていくのです。

これから、約三百年かけて、私達は、必ず証明してまいります。私の意識の世界は、その途上にあることを確信しています。それは、天の声、神の声、そのような、ちっぽけな世界ではないことを、今世、私は私に伝えました。まさに、真実の世界から伝えていただいたことを、私はただ真っすぐに、遂行していくだけです。
今世は、その手始めだと記しました。今世を境にして、意識の世界は、大きく変わっていきます。つまり、「意識の転回」を促す出来事が、どなたにもやってまいります。そして、その時、何を選び取っていくかは、それぞれの自由です。ただし、それは絶対的な自己責任を伴います。
その猶予期間は、これから約三百年です。その後、この地球が存続しているかどうか、それは定かではありません。
ただ、私は、再び、この地球上に転生してくることはないと、私自身に伝わってきます。その思いとともに、私は私の世界に帰っていくのだと、心で感じている今現在です。

「意識は永遠なり、私は喜びです。」
意識の転回を、どうぞ、始めてください。
そして、本当の自分との出会いのために、これからがあることを感じていってください。それは、喜びの道です。間違いなく喜びの道です。
どうぞ、どうぞ、ともにこの三次元を超えてまいりましょう。

posted by ユーティーエーブック at 09:54| 奈良 ☁| Comment(0) | 「愛、自分の中の自分」(全24回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする