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「愛、自分の中の自分」(塩川香世 著)第19回目の配信です。
今回は「18.時が来たれば」、ページ数ではP137~P139までの部分です。
18 時が来たれば
時が来たれば、予定通り、筋書き通りに反応して、事は遂行されていきます。意識の流れとはそういうものです。その流れに逆流する流れは、形の世界を本物とする流れです。そして、その流れは、いつまでも逆流はできせん。では、どうなっていくのかと言えば、意識の流れに乗ることはできないんだから、沈み込んでいくだけです。淀んでいきます。再び浮上することは、さあ、どうでしょうか。
と言って、その淀み沈み込んでしまった世界が、どこか違う世界にいくのではありません。初めからひとつの世界があっただけです。形の世界を本物とするところからは、こちらの世界が分からないだけ、ともにあることが分からないだけです。
形の世界を本物とする思いは、自らがその間違いに気付き、その思いを、意識の世界を本物とする思いに転回する必要があります。
「形を通して、自らの苦しみ、間違いを見る、感じる。そして、そこから、自分を解き放していく」、そういうことをしていくのが人生でした。
そうしていけば、生きていく意味も何もかも全く違っていた自分に、全くトンチンカンな方向で、幸せと喜びと安楽を得ようとしていた自分に、気付くはずです。
気付けば、ただ嬉しくなってくるのです。もともと喜びしかなかったからです。喜びが、尽きることなく溢れてくることを感じます。
意識の流れは、淡々と流れていきます。悠然と流れていきます。すべてをその中に受け入れて、流れていきます。流れにそぐわないものは、自然淘汰されていくのです。
形の世界を本物とする思いは、沈み込んでいき、浮上することは難しいという表現は、頭でとらえれば、理解できないことかもしれませんが、これからの時間の中で、それは必ず証明されていきます。