2016年06月04日

「愛、自分の中の自分―意識の転回 ver.3―」第6回 5.間違っているものは、いずれ音を立てて崩れていきますが……


「愛、自分の中の自分」(塩川香世 著)第6回目の配信です。
今回は「5.間違っているものは、いずれ音を立てて崩れていきますが……」、ページ数ではP61~P65までの部分です。


5 間違っているものは、いずれ音を立てて崩れていきますが、今世はその手始めと思ってください

間違っているものが、いつまでも大手を振ってはいられません。最初は少しずつ、少しずつですが、ある時にドーンと崩れて、やがて、その方向を変えていくか、あるいは、崩れたまま、深い闇の中に沈み込んでいくかです。
まず、今世はその手始めだと考えていただいていいと思います。非常に大きな分岐点です。だから、少しずつ、間違いに気付いた人から、自分の軌道修正に取り組んでいくようになっています。その取り組み方法を、私達は、学んでまいりました。
長い間、間違い続けてきたことに気付けなかった私達に、今世、初めて、「真実はこうですよ、みんな間違ってきたのですよ」と伝えにきてくれた人がいました。
そして、その一方で、私達は、自分の間違いに気付いて、今度こそやり直そうと強く決意して生まれてきたということでした。
この二点は確かなことですが、堅固な土台を崩す作業には、最初は時間を要します。
間違い続けてきた長い、長い時間があります。今世の僅かな時間の間に、真実が広く流布することは、はっきり申し上げて難しいです。私達は、あまりにも、真実の世界と遠くにかけ離れてしまっているからです。
最初は要作りでした。しっかりとした中心棒が必要でした。要がぐらついているようでは、本当のことも、真っすぐに伝わっていきません。
手始めの今世には、まず、意識の目覚めがあって、その中心部分を作るというか、育てる時間が必要でした。そのように準備を万全に整えて、そして、これから、二百五十年、三百年をかけて、ドーンと崩れていく時を迎えるのです。ドーンと崩れていく時、すなわち、喜び、喜びの時を迎えるという計画です。
このように、今世は中心部分を確実に作るという意味がありますから、浅く広く流布する必要性はないということで、学びが飛躍的に広がっていくとはならないでしょう。しかし、真実は、人から人へ、心臓が鼓動するように伝わっていきます。愛のエネルギーは、確実に流れています。だから、本当に学ぶべき人達が、学びに集って、そして、ともに進んでいこうという呼び掛けに力強く呼応していくようになっていけばそれでいいんです。
学びは宗教ではないだから、人をむやみやたらと集める必要はありません。浅く広く流布していくこと、つまり、ただ単に、人を集めるのは簡単かもしれません。いいえ、簡単でしょう。欲心を刺激していけば、また、興味心を突っつけば、何の造作もなく、人は集まってくるだろうし、もちろん、お金も吸い寄せることはできると思います。しかし、それでは、過去と同じ轍を踏んでいくことになります。根本的な誤りを正さずに、つまり、「意識の転回」をせずに、目に見えない世界を求めていった結果、どうなっていったのかは、私の心はよく知っています。それは、皆さんも同じだと思います。おそらく、私達の心の中には、過去に苦い経験が山ほどあり、人集め、金集めで、我が身を滅ぼす悲惨さをいやというほど、味わってきたのでしょう。だからこそ、こうして、真実の世界を学ぶということで、みんな色々なルートで集ってきているのではないでしょうか。
今世は、大きな流れの分岐点です。私自身、今世は正念場だという思いを持って、この世に出てきました。
そして、学びを進めていく中で、過去の経験を教訓にしていかなければならないことを、ヒシヒシと感じてきました。
そして、意識の流れは粛々として仕事をなしている、愛のエネルギーが仕事をするんだということですから、間違いは必ず正される、時を待てばいいと感じています。もちろん、自分の中をしっかりと見て、意識の流れを心に感じていく方向に、日々学んでいくことは言うまでもないことです。
今世は要作り、このことを、今一度、それぞれの心で確認してください。
あなたの意識の世界の要を、今世の時間の中でしっかりと作り上げてください。あなたの意識の世界にとって、今世の出会いは、千載一遇のチャンスだと知ってください。



posted by ユーティーエーブック at 10:07| 奈良 ☁| Comment(0) | 「愛、自分の中の自分」(全24回) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする